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出会い系で私が初めて出会ったのは、10歳も年上のお姉さんでした

私は神奈川県に住んでいる23歳の社会人です。
私が初めて出会い系を使って女性に出会ったのは、今から4年前の19歳の時でした。

使ったアプリはハッピーメールというもので、当時登録したてだった私はなにがなんだか分からないまま、手当たり次第にメールを送っていたのを覚えています。

そんな中で一人だけメールを返してくれた人がいました。
それがかなさんです。
かなさんは29歳のOLで、ちょうど彼氏と喧嘩した直後に、私からのメールを受け取ったと言っていました。

出会い系には登録していたけど特に活動はしておらず、メールを返したのも私が初めてだと、会った時に彼女は笑っていました。
アプリを介したメールのやりとりは数通で終わり、私たちはすぐに直接連絡を取り合うようになります。

そこから一度会ってみようということになるまでさほど時間はかからず、その週の日曜日に私たちは渋谷のモヤイ像の前で待ち合わせをすることにしました。

待ち合わせは夕方で、予定はどこかでお酒を飲もうとだけ決めていました。
緊張に手汗をかきながらモヤイ像の前に突っ立っていた私の前に現れたのはショートカットが凛々しい、可愛いというよりは綺麗系の女性。
名前を呼ばれてろくに返事もできない私を先導するようにかなさんは手招きをしました。

かなさんの後ろをただふらふらと付いていっただけの私が到着したのは、まさかの焼肉屋。

「今日は食べるぞー」

なんて腕を振り上げるかなさんに目を白黒させながら、私もその焼肉屋、「風風亭」に入りました。

食べ放題+飲み放題2時間で1人3500円ほどだったのですが、当時の私はそれが安いのか高いのかいまいち判断がつきませんでした。
入店前の掛け声通り、かなさんは肉を頼んでは食べ、酒を飲んでは食べを繰り返して、開始30分も経つ頃には頬が赤くなっていました。

出会い系で誰か良い人見つかった?

呂律の回らない口調に苦笑いしながら、私がいいえと答えると、そっかあとかなさんは軽くゲップをしました。
思わず私が笑うと、かなさんはビールのジョッキを突き出して、飲め飲めーと煽ってきます。

ビール苦手なんです。苦いので。

と私がそう言うと、かなさんは若いっていいなあと的外れな答えを返してきたので私はまた笑ってしまいました。
その後も延々と飲み続けるかなさんでしたが、不思議と悪酔いはせず、私の大学生活のことをしきりに聞きたがったのでそれを話していると、終了の時間がきてしまいました。

席を立ち、財布を取りだそうとする私の手を押さえつけながら、かなさんは一万円札を店員に差し出して、まとめて、と妙にしっかりとした声で告げました。

その後は何事もなく、じゃあねーと大きく手を振るかなさんに頭を下げながら私は帰路につきました。
その後、かなさんには一度も会っていません。
ただ一通、彼氏と結婚しますというメールがきて、私はそれにおめでとうございますと返したきり、彼女とは連絡を取っていません。

これが私の最初の出会い系体験談です。
あれからアプリを何回か開いては違う女性と出会ったりしていますが、かなさんほど面白くて変な女性はいないです。
あの人はいまどこで何をしているんだろうと思うと不思議な気分になってしまい、そんな時は思わず出会い系でかなさんの名前を探してしまいます。
もちろんそこに彼女がいるはずはありません。
それでも、あの時のことを思い出す度、私は彼女を探してしまうのです。